アストラル体投射にたまたま成功した話

みなさんはアストラル体投射をご存じでしょうか。幽体離脱や体外離脱と呼ばれることもあるこの術は、あまり普遍的ではないかもしれません。ですが、私は過去に1回ほどアストラル体投射に成功したので、その時の経験を記したいと思います。

 

 

アストラル体投射とは

 アストラル体投射とは意識をエーテル体分身に移し、それを意志に応じて動かせるようにする手段のことをいいます。もっと簡単に言うと、意識が体から抜け出し、自由に動き回れるようになることです。

 

エーテル体分身とは

 エーテル体分身は、普通に生活していると気づきにくいですが、誰でも持っている物質の身体ではないもう一つの身体です。霊能者の中にはエーテル体分身の存在に気が付いている人もいるそうです。

 

わたしがやった方法

 まず準備として、ソファの上に横になりました。家には姉がいましたが、それ以外は誰もおらず、辺りは静かでした。四拍呼吸を行いました。四拍呼吸は、四拍で息を吸って、四拍息を止め、四拍で息を吐いて、四拍で息を止めるのを繰り返します。次に、身体を弛緩しました。体の一部分に力を入れて、その後力を抜くというのをつま先から足、尻、おなか、腕、肩、顔、頭まで行います。

 準備ができたら、自分の身体から2mほど離れたところに自分の身体があるのをイメージします。そして、想像力で、自分がイメージした体の中に入っているのをイメージします。本当は、ここで投射が成功するのかもしれませんが、私は上手くできませんでした。そこで、恥ずかしながら、退屈しのぎに自慰行為を行い、オーガズムに達しました。その後意識が遠のいて、気が付いたらアストラル体投射に成功していました。

 

アストラル界はどのようであったか

 周りの景色は普段と変わりませんでした。ただし、水中ほどではありませんが、周りに流体が満ちているのを感じました。また、空中に浮くこともできました。私は、一階から二階へ、階段を使わずに宙へ浮いていくことができました。ただし、怖かったのもあって、3分ほどで体へと戻りました。体へ戻るときは、エーテル体分身が肉体に引き戻されるような感覚がしました。また、アストラル体投射は、明晰夢を見ている感覚に近いです。

 

その後

その後も何度かチャレンジしてみましたが、なかなかうまくいきません。1度だけ、身体から頭だけ出ましたが、すぐに体に戻ってしまいました。

 

参考文献

デイヴィッド・コンウェイ 阿部秀典訳,『魔術 理論篇』,中央アート出版社,1996

デイヴィッド・コンウェイ 阿部秀典訳,『魔術 実践篇』,中央アート出版社,1998

大澤義孝,『幽体離脱入門 霊トレで離脱は誰でもできる!』,アールズ出版,2020

大澤義孝,『幽体離脱レーニングブック』,アールズ出版,2013